臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログ

臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログです。ここでは私がお金をかけて集めた臨床心理系の本の紹介や自習メモを書き綴ります。カテゴリーは一番下へ。

ロールシャッハ 自習①

はいこんばんは


少しずつ、自習メモも書き留めていきたいと思います



今日はカードⅠ〜Ⅲ版の意味や出やすい反応です



カードⅠ


「なれない場面に初めて出会ったとき」

「新しい課題に初めて直面したとき」


●このカードで最初に【P反応】が出た場合、被験者はとりあえず常識的な対応でなれない状況に対処するというような護身法が身についている


●W、F が出やすい→最初のカードゆえ被験者も自由に動きにくいため


見えやすい反応→顔(ハロウィンや動物のかぼちゃなど)、P反応(コウモリ、チョウ)




カードⅡ


「強い刺激場面に被験者がどう対処するか」

「感情の統制と表現のあり方(赤色、赤領域をどう扱うか」


●Ⅰカードでなれてきてからの突然の強い刺激。10枚の中で一番激しい印象を与える。カラーショックが起きやすい。


●【Wにならないことが多い】→赤領域を避けてしまうことが多い

また、全体を1つのものと見ると形態反応が漠然としやすい


●中央のS領域は、他のカードのSより使われやすい。


見えやすい反応→「2人の人」「2匹の動物」(共にP)と両側を2つのものに見立てるのが一般的





カードⅢ


「カードⅡで混乱した人がここで立ち直れるか」


●比較的扱いやすく反応を出すのが楽


●M反応を伴ったHを出す人が80%以上

→H、Mが出ないと問題


●中央の赤部は「リボン」や「蝶ネクタイ」に見えやすい

→決定因に【色彩要素が入るかどうか】注意深い質問が必要



参考文献

力動的心理査定  ロールシャッハ法の継起分析を中心に

https://ushinri.hatenablog.com/entry/2019/07/23/083149