臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログ

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ロールシャッハ 自習②

 

こんばんは


今日も引き続きロールシャッハです


本日はカードⅣからカードⅦまでを公開します


カードⅣ


「陰影ショック生じやすい」

「暗い圧迫感をどのように扱うか、陰影への反応がどのように出るのか、そこからどのようなイメージを連想するか」


出やすい反応

「動物の皮、毛皮」(P)

→【材質感(c)が伴うとは限らない】ので注意が必要だ

「大男」「怪物」



●「毛皮→茂った大木→森の中」のように

陰影への反応を思わせる反応後が続きながらも

【c】や【K】が全く表現されないこともある

⬇︎

陰影への反応が意識に近い所にあるが、十分意識化がされていない状態


→*無理に陰影の有無を聞き出すと意識化の程度がわからないので慎重に判断


●「大男」「怪物」

→*その反応のみで、男性像への恐怖感とは判断できない

説明や反応態度を考慮





カードⅤ


いわゆる「中休みカード」

対応しやすく材質感も弱い


見えやすい反応

「蝙蝠」「蝶」共に(P)


●"ああ、これは蝙蝠です"と簡単に済ませてしまう人→休めるときに休んでおきたい人


●反応数を増やす人→楽な状況で稼いでおこうとする人


●"つまらない"と言う人→複雑な課題に挑戦したい人、複雑な刺激で挑発されたい人


※稀に、「不快なもの」と見る人もいるがその場合、他のカード全般に陰性感情の投影が多い





カードⅥ


「陰影の強さ+性器を連想しやすいため、戸惑いや不安を感じることが多い」

「初発反応が遅くなりやすいカード」


見えやすい反応

「毛皮」(P)

→カードⅣででるものより明確な【c】の指摘が伴いやすい


「弦楽器」も出やすい



●【性的象徴】と見做し得る反応が、特に健常者に多く見られる(あからさまな反応は抑制されるが)


●この刺激に対処しにくい人ほど、"de、dd定因"を示す

⬇︎

『何が防衛操作によって回避されているのか』


口唇期的な肌触り感覚(依存性)なのか、

性器期的な関心や欲求なのか…


見分け難いので注意が必要だ




カードⅦ


「黒みが薄く柔らかで好ましいものと受け入られやすい」


見えやすい反応

「女の子」「兎」(P)

⬇︎

●『明るい、楽しい、可愛い』という情動反応が多く現れる


●柔らかい陰影に影響されすぎる人は、人間や動物の形が見えにくくなる

→「クッキー」「揚げ物」など柔らかい食物

【K】を伴う「雲」「霧」のような輪郭線の弱いものの反応が出る


●「cF−+(マイプラ)Food」といった、まさに口唇期反応もこのカード出しやすい


しかし、過剰に抵抗が起きる場合、

「岩」、「角」、「de  F−+(マイプラ)」による海岸線」、中央Sによる「建物」

といった輪郭線のみのF、硬い物体の内容がでる



 

参考文献

力動的心理査定  ロールシャッハ法の継起分析を中心に

https://ushinri.hatenablog.com/entry/2019/07/23/083149