臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログ

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ロールシャッハ 自習③

おはようございます



カードⅧ〜カードⅩを紹介いたします



カードⅧ


「4枚連続無彩色からのはじめての多彩色カード」

「被検者は突然賑やかな場面におしだされ、多様な刺激にさらされたような体験をする」

「この状況の変化にどう対応するか、特にこれまで【抑圧的な反応が多かった人】では、ここで気分を変えられるかどうかに注目」



"初発反応の遅れ"、"形態水準の急激な低下"、"反応不能"などのカラーショック

or

気分が明るくなり活力が出る人


☆どんな方向に転ぶか、どう対応するかが見どころ


見えやすい反応

「動物」(P)


●刺激に対抗して冷静さを守ろうとすると

「D  F  ±  A  P」

という単純な反応


●より柔軟な態度で、(P)を活用すると

領域が広がり

決定因にも「FM」「FC」などが加わってくる


*(P)を捉えることもできないほど、色彩に圧倒され

「色の洪水」のような反応を呈する場合も






カードⅨ


「初発反応が遅れる人が最も多いカード」

「カラーショックは生じやすい」


●カードⅧよりも、色彩が激しく、色が混じって濁色の部分があり、形も捉えにくいため、このカードに対処しにくい人が多い

●一方で、感情的刺激に対して解放されている人にとっては興味をかきたてられるらしい


幻想的、独創的な反応、性的象徴と言える反応もこのカードで多く現れる。




●Wになりにくい→Wにすると形態水準が下がることが多い





カードⅩ


「カラーショックは少ない」

①色彩がD領域に分散しており、前2つのような激しさがない

②個々のDに目を向けることによって全体からの圧迫感を排除できる

③被験者が多彩色に慣れてきていることなどによる


見えやすい反応

Dを「植物」や「動物」に見えやすい 


色彩も小領域にすると扱いやすいので初めてFCを出せる人もある


いくつかDを「目、鼻、口、ひげ」などにし、Sを加えてdrの「人の顔」という反応が、意外に多い



構成度の高いWを作るのは難しく

W傾向の強い人でも「海底」「風景」「模様」など、Dを大雑把につなぎ合わせたものになりがち


●一般に"明るい、楽しい"との感想が出るが、

不快に感じる人は"うるさい、派手すぎる"