自閉症の僕が飛び跳ねる理由
おはようございます
本日ご紹介するのは
こちらの本
- 作者: 東田直樹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日: 2016/06/18
- メディア: 文庫
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お堅い専門書だけではなく
たまにはこういうのも
会話のできない重度自閉症である著者は13歳のときにこの本を執筆しています
私はこの本を読んだ時、ボロボロに泣きました
自閉症ではない人から見れば、コミュニケーションが取れずカタコトでちぐはぐで何を考えているかわからないであろう彼でしょう、正直
でもその心は、誰よりも物事の本質を捉えている
なによりも繊細で敏感で色々なものを感じ取っている
著者の瑞々しい感性
嘘偽りのない言葉の一つ一つ
上手に加工した言葉や
着飾った振る舞い
本質を覆い隠しごまかし見ないようにしている
のが当たり前のこの世界
そんなものは飛び越えて
打ち破って
私たちの魂に真っ直ぐに届く
そんな、しなやかな強さがある
人とは違うということ
それはおかしなことなのか
人より劣るといういることなのか
異質なものを簡単には受け付けない
この世界で
誰かの決めた当たり前が充満した世界で
彼らの感性は何をもたらすのか
みずみずしく、ピュアで
しかし、恐ろしく鋭い
彼ら特有の内面を誰にでもわかりやすく伝えてくれているこの本
現代社会でお疲れの大人、同じような子供たち、そして言わずもがな、心理や精神医療福祉に携わる方々に一読してもらいたい一冊
おわり