臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログ

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アダルト・チルドレン 癒しのワークブック 本当の自分をとりもどす16の方法(西尾 和美先生)



おはようございます


 

アダルトチルドレン

インナーチャイルド 

そして家庭内のトラウマに焦点を当て国際的に活躍を広げてきた西尾和美先生



その先生の著書


アダルト・チルドレン 癒しのワークブック

アダルト・チルドレン 癒しのワークブック―本当の自分を取りもどす16の方法

アダルト・チルドレン 癒しのワークブック―本当の自分を取りもどす16の方法



この本はセラピーの指南書ではなく

クライエント自身が自分で自分を見つめていくための"ワークブック"です




アダルト・チルドレンという概念

一時期話題になりましたね



まるで「子供のような大人」と

本来の意味とは真逆の意味で誤解され

さらに傷を深めた方もいたでしょう



子供時代の安全も安心もない家族の中で育ち、大人になっても生きづらさを抱えている人、と言った方が正しい



どちらかといえば、子供時代から大人びていたりしっかりしていたり、子供らしく過ごせなかった人の方が多い

問題児もしかり



大人になってからも子供時代の傷に引きづられている部分がある

という意味では確かに「大人になれない子供」

の部分はあるのかもしれません


でもそれは私たちが誰でも抱えているものです




"インナーチャイルド"


と呼ばれるものですね


  



家族内のトラウマを振り返ることや毒親育ちなどの概念は、

親のせいにするな!


などと批判を受けることもありますが

それも私は逆だと思います



そういう育ちの人は、例え他人に見せていなくても自分を責め続けた人の方が圧倒的に多いからです


どれだけ酷いことをされていてもです






私は

今まで自分を責めてきた、その肩の荷を下ろすためにも、「一時的に」親のせいにすることがあってもいいじゃないかと、そう思います


それは、自分を責めて責めて責め続けた人間にとっての救いです



自分を責め続けた人間が救いなく最後に行き着くのは

やはり他罰であり、それができなければ自己破壊だと思うからです





アダルト・チルドレンが理由で実際に治療を受けようとする方は深刻な家庭環境に悩まされてきた方が多いのかもしれませんが


私はこの本は色んな方に読んでいただきたい本の一つです




なんとなく生きにくい、人間関係がうまくいかない、自己犠牲してしまう、自己否定ばかりしてしまう、

他人の批判ばかりしてしまう

いつも何かを演じているような感じがある



いつも自分を責めてしまう





そんな方は、この本を読んで、自分の心と対話してみてはいかがでしょうか





他人を思いやることも大事かもしれませんが


本当の気持ちを知り

自分の存在も価値も大切にしましょう




だって自分より他人を思いやるのは生まれた時から染み付いているでしょう


日本の教育がそうなのだから




というわけで


失礼します



*一人で心と向き合うのは苦しい面も自分をレッテル貼りして終わってしまう場合もあります

一人でやる場合はその点は気をつけた方がいいかもしれません


無理はしないでいきましょう