臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログ

臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログです。ここでは私がお金をかけて集めた臨床心理系の本の紹介や自習メモを書き綴ります。カテゴリーは一番下へ。

夜と霧[新版](ヴィクトール・E・フランクル)


こんにちは


本日ご紹介するのは

夜と霧[新版]

夜と霧 新版

夜と霧 新版



有名な本ですね

心理学者であるフランクルが強制収容施設での体験を語っています

内部で起きたリアルな実情を明らかにしています




過酷な状況下に置かれた体験ながらも

悲痛や絶望感を訴えてくるというわけではなく

また、悲惨さを生々しく語るわけでもなく

冷静に状況を、語っています





収容所では

人間の持つ冷酷さや欲望があらわになる傍ら、


自らも過酷な状況にありながら

人に対し優しく慈しみを示すことができる人もいました

希望を捨てない人間もいました






極限の状況の中でフランクル

彼は至福の愛を何度も感じました


かつて愛する妻と語りあった想い出が彼を支えました


妻とは引き離され、安否もわからないながらも



彼の心の中には愛し合った妻の存在がいたのです






人間としての尊厳も個の人格の尊重も失われた中で、

無残な人の死を次々と目の当たりにする中で


彼らはどのように生き延びようとしたのか


そして死を悟り自らの運命を受け入れた上で見えてきた精神的な悟りとは、なんなのか





フランクルの目で見た全てがこの本に描かれています





読んで損のない貴重な一冊



一読必須です