臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログ

臨床心理士になれなかった人間がそれでも臨床心理の勉強をやめられないブログです。ここでは私がお金をかけて集めた臨床心理系の本の紹介や自習メモを書き綴ります。カテゴリーは一番下へ。

カウンセリングの実習


こんばんは


今回ご紹介したいのはこちらの本です


カウンセリングの実習―自分を知る、現場を知る

カウンセリングの実習―自分を知る、現場を知る










カウンセリングの実習ということで、カウンセリングの現場や具体的な癒しの技法について触れられています。


どちらかというと初心者向けかもしれません。



約200ページ


小説新刊サイズ


フォーカシングやボディワーク、アサーション、サイコドラマ、家族ロールプレイ、エンカウンターグループなどのグループワークの技法が述べられています。

やり方がわかりやすく書かれています。


また、後半では、それぞれの領域におけるカウンセラーの仕事について述べられています。


以下の領域です。


発達

教育

保健

産業

医療

看護

福祉

電話相談


教育は、(小、中、高、大)と分かれています。



主に役割や、事例を通した実際の流れなどを紹介してくださっています。





著者の語り口はとてもわかりやすく優しいです。


心理療法の体系的な技法や理論は載っていませんが、これからカウンセリングの世界に触れたい方には最適な本ではないかと思います。




それでは、また




対人援助職のためのジェノグラム入門:家族理解と相談援助に役立つツールの活かし方

明けましておめでとうございます


2020年になりましたねー


正月早々紹介したいのはこちらの本!





ジェノグラムの本ですね


こちらの本


ジェノグラムの描き方を具体例を用いて詳細に紹介してくださっています


様々なケースがあるかと思いますが、

複雑なパターンにも対応できるよう


細かく教えてくださいます




事例もあるからわかりやすい!



ジェノグラムを描きたくて仕方なかったあなた


この本を参考にしてジェノグラムマスターになりましょう。


いつのまにか図形を描く達人と化しているでしょう。



それではさよなら

オープンダイアローグとは何か(斎藤 環先生)


あけましておめでとうございます。


年末年始、いかがお過ごしでしたでしょうか?


いやはや、マジでオリンピックの年が来たなんて信じられません。

まるで浦島太郎になった気分です。



さてさて

年明け初のオープニングを飾る本は


こちらです


オープンダイアローグとは何か

オープンダイアローグとは何か

  • 作者:斎藤環
  • 出版社/メーカー: 医学書
  • 発売日: 2015/06/22
  • メディア: 単行本




斎藤 環先生と言えば、引きこもりの問題に精力的に取り組んでいらっしゃる先生ですね。


さて、こちらの本は、オープンダイアローグの紹介です。

2015年に刊行されているためご存知の方が多いでしょう。


フィンランドの病院にて生み出された主に統合失調症患者に対する治療法。

今までの常識を覆す驚きのアプローチ。



それは、患者を交えて家族含む関係者、治療サイドが立場や職種の垣根を超えてミーティング=「開かれた対話」をすると言うものです。



驚きなのは、このアプローチ

幻覚妄想状態だろうがトラウマの核心だろうが

質問をぶっ込みます。

そんなこと聞くんかい、という話をします。



治療者側(医者、看護師、PSW、心理士など)の事前ミーティングは一切なし。

全て患者本人を目の前にして行われます。




まさに常識外れのやり方ではありますが

これが驚くほど有効な治療法らしいです。




一言で言うと「愛」です

「愛」



愛を生み出す治療です






愛と絆を求める旅人のあなた


本を手に取ってレジへGO!





適当なことも言いましたがこの辺で。





   


居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書

こんにちは


2019年も残り数日で終わり


新しい時代の幕開けとなりますね!


ブログを運営してから

ここを読んでくださる方が私が思った以上にいてくださることがわかり、嬉しく思う反面、

もっと有意義な情報を書いたり、ブログを上手くカスタマイズできればと反省もしています



さて、

今年最後の更新になるであろう今日ご紹介するのは

こちらの本です



「居るのはつらいよ」


著者は京都大学博士課程を修了し、沖縄のとある精神科クリニックに勤めることになりました

カウンセリングをやるんだ!と意気込んでいたものの配属されたのはデイケア

そこで指示されたのは「ただ、いる、だけ」


物語調で著者のデイケアでの体験談が語られていますが


「ケア」と「セラピー」の違いとは


デイケアに潜む闇の側面


「いる」ことの意味



と物事を深く掘り下げて考察しています





「ただ、いる、だけ」


あなたがもしそう指示されたらどうしますか?



笑いあり、涙あり、時にブラックユーモアあり





著者の4年間にわたるデイケア記録を


紹介して今年を締めたいと思います


1年間お世話になりました!



来年もよろしくお願いいたします!












新装版 治療論からみた退行-基底欠損の精神分析


こんばんは


久しぶりの更新です


本日はこちら

新装版 治療論からみた退行―基底欠損の精神分析

新装版 治療論からみた退行―基底欠損の精神分析

  • 作者:M・バリント
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2017/05/20
  • メディア: 単行本


バリント著、中井久夫訳のこちらの本


バリントと言えば皆様ご存知の通り、

「基底欠損(basic fault)」の概念を生み出した 人物。


この本では、バリントが臨床の中で、セラピストから欲しいものを与えてもらえないことを自身への拒絶、迫害として受け取る患者がいる事がわかり


エディプス水準の患者と比較して

基底欠損水準の患者と呼びました



こちらの本ではそのような基底欠損水準の概念や患者とのセラピーについて詳しく書かれています。




表紙は今時のつるんつるんでありながら

中身はゴリゴリの古典です


読むなら心してかかってくださいね


精神分析治療で本当に大切なこと ポスト・フロイト派の臨床実験から


こんばんは



今回はこちらの本をご紹介いたします!


精神分析治療で本当に大切なこと―ポスト・フロイト派の臨床実践から

精神分析治療で本当に大切なこと―ポスト・フロイト派の臨床実践から





精神分析お好きな方にはたまらない本ではないかと思います


著者は海外で精神分析の訓練を受けてきた豊富な知見をお持ちの方です



本書では、臨床場面を提示しながら具体的に一つ一つを精神分析の理論や技術を元に読み解いていきます

その様子が非常にわかりやすいです


クライエントとのやりとりの様子を

一つ一つ丁寧に拾い上げて解説してくださっています



そして理論についてはフロイト派だけではなく

自己心理学、対象関係論など

多様な理論をに則ってクライエント像を紐解いていきます



青木先生の緻密な分析、微細な感覚を掴み取る感性


ぜひ本書にてご覧あれ






面接技術としての心理アセスメント


こんばんは


今回ご紹介するのは

面接技術としての心理アセスメント-臨床実践の根幹として

面接技術としての心理アセスメント-臨床実践の根幹として




  


心理アセスメントの本ですね


こちらの本では心理アセスメントをする上での

技術や必要な視点を詳細に具体的に


ときにウィットを交えながら語っています



心理アセスメントをする上で大切な視点として

特に述べているのは


Here  and   Now  (今ここで)


です


「私はいったい今ここで何をしているのだろうか」

「私は今なぜここに存在しているのだろうか」





ではありませんよ

念のため

哲学的な思索にふけるのはそれはそれで良しですけどね


今回はそっちじゃありませんよ




「今なぜ目の前のクライエントはここにいるのだろう」



そして


「今なぜこのクライエントはこの話をしているのだろう」



という視点です




クライエントが「家族関係で悩んで…」

と言った場合


なぜ今なのか

なぜ今それを話すのか



その視点を持ってこそ

専門家だと言っています





さてお分かりですね



なぜ今私がこの時間帯に

この本を皆様に紹介したくなったのか



臨床家を目指す皆様にはお見通しのことでしょう




Here  and  Now





今この瞬間を全力で生きる皆様に


洞察を深める一冊を届けたいと思います